アフリカの映画
アフリカの映画産業
アフリカで映画制作が始まったのは意外と古い。
1960年代に作家であったセネガルの故ウスマン・センベーヌがアフリカを題材
とした映画を製作したのが始まりとされる。
ノリウッド映画
アフリカ映画で商業的に最大の成功をは「ノリウッド映画」である。ノリウッドとは、ナイジェリア最大の都市ラゴスで製作される映画。アメリカのハリウッド
映画をもじって、ナイジェリアの「N」をとってノリウッドと言われる。
内容的には、家族のきずな、成功物語、部族長の後継争いといったナイジェリア
の人たちの日常を描くものなど、多岐にわたる。
劇場公開されるのではなく、低予算で、国内に映画館が少ないという事情で最初
からビデオ、VCD用に製作される。デジタルカメラは1台でセットなし、撮影は知人
や友人の家やアパートを借りて行われ、数日間で撮影される。
派手な特殊効果もなく看板俳優なども少ないが、国内に何百万というファンが存在する。
年間で英語版映画1500本、民族語版映画1000本の程度の新作が製作されている。
アフリカ諸国やアフリカ移民が多い欧米などにも輸出されている。
ナイジェリアの映画産業は収益ベースで推定2~3億ドル規模にまで成長しており、
年間2000本を越える作品が制作されている。国内で約100万人が制作・配給など
映画産業に携わっており、農業の次ぐ大規模産業である。
≪モロッコで制作された代表作≫
モロッコでは政府自ら軍隊や機材を支援しているため、映画制作・撮影の舞台として
多くの作品が創られている。
『グラディエーター』
ローマ帝国の時代、妻子を殺されて奴隷に身を落とした
将軍がグラディエーター(剣闘士)となって復讐に乗り出す
スペクタクル史劇。
主演:ラッセル・クロウ、監督:リドリー・スコット
(2000年アメリカ映画 制作:ドリームワークス)
『ブラックホーク・ダウン』
1993年10月、ソマリアの軍事独裁政権を壊滅させるべく
軍事作戦を展開した米軍特殊部隊の、壮絶な市街戦『モガ
ディシュの戦闘』(米軍を中心とする多国籍軍とゲリラとの
市街戦)を描いた戦争スペクタクル。
主演:ジョシュ・ハートネット、監督:リドリー・スコット
(2001年アメリカ映画)
『サハラに舞う羽』
19世紀末の英国。アフリカの戦地へ送られる直前に除隊し、
憶病者のらく印を押された主人公が、仲間を救うために民間人
としてスーダンの地へ。
原作は英国文学の古典的名作『四枚の羽根』(メイソン作)
主演:ヒース・レジャー、監督:シェカール・カプール
(2002年アメリカ・イギリス合作映画)
他にも、古典的名作『アラビアのロレンス』など世界的ヒットも数多く撮影されている。
≪アフリカを題材とした映画≫
『ロード・オブ・ウォー』
ウクライナから渡米した少年が長じて武器売買の商才に目覚め、
弟とともに武器商人として頭角を現す姿を描く社会派ドラマ。
いわゆる「死の商人」をテーマとした映画である。複数の武器商人
への取材を元に作られた、ノンフィクションに基づくフィクション映画
主演:ニコラス・ケイジ 監督:アンドリュー・ニコル
(2005年アメリカ映画)
『ブラック・ダイヤモンド』
マフィアが狙うブラックダイヤモンドを奪った強盗団の首領が、
娘を人質に取られ、マフィアを追う東洋人の警察官と手を組む...
主演:ジェット・リー 監督:アンジェイ・バートコウィアク
(2003年アメリカ映画)
『ラストキング・オブ・スコットランド』
1970年代にウガンダを独裁した実在の元大統領I・アミン
の実像を、側近として仕えスコットランド人医師の視点から
描くサスペンス。
主演のウィテカーはアカデミー賞主演男優賞受賞。
主演:フォレスト・ウィテカー、監督:ケヴィン・マクドナルド
(2006年イギリス映画)
『ホテル・ルワンダ』
民族対立が激化し虐殺に発展したルワンダで、自分が支配人
を務めるホテルに大勢の避難民をかくまった男性の姿を描く
実話の映画化。撮影はほとんどが南アフリカで行われた。
主演:ニック・ノルティ、監督:テリー・ジョージ
(2004年南ア・英・伊)
『ツォツィ』
南アフリカ・ヨハネスブルクのスラム街で暴力と犯罪に手を
染めてきた青年が、赤ん坊を拾ったことから人間的な感情
に目覚めていく。
2006年アカデミー賞最優秀外国語映画賞を含め、数々の
賞に輝いた。原作は南アフリカ人作家アソル・フガードの小説。
主演:プレスリー・チュエニヤハエ、監督:ギャヴィン・フッド、
サントラ:ゾラ(Zola)(2005年南ア・英国合作)
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